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「あれも要る、これも要る」で荷物が収まらなくなる
テント泊の装備を一式揃えようとすると、リストを作っているうちにどんどん項目が増えていく。バックパック、テント、シュラフ、マット、バーナー、クッカー、食料、水、着替え、ヘッドランプ……。気づけば「これ全部、どうやって背負うの?」という状態になっている。
初めての人がつまずくのは、容量と重量の見積もりが甘いこと。カタログスペックだけ見て「50Lあれば余裕でしょ」と買ったのに、実際に詰めると入りきらない。あるいは入っても背負えないほど重くなる。装備を揃える順番を間違えると、後から買い直しが続いてしまう。
この記事では、テント泊装備を一式で揃える前に押さえておきたい優先順位と、重さ・容量で後悔しない選び方を整理します。何から買うべきか、40Lと50Lのどちらを選ぶべきか、迷っている人が判断しやすくなる視点をまとめました。
何から買うべきか│装備の優先順位を決める
テント泊装備を一式で揃える場合、最初に決めるべきは「バックパックの容量」ではなく「寝具の収納サイズ」です。シュラフとマットは、テント泊装備の中で最もかさばる部類に入ります。この2つがバックパックの下半分を占めると考えておくと、見積もりが狂いにくい。
購入の順番としては、次の流れが失敗を減らします。
- 1. シュラフ・マットの候補を絞る
→ 収納サイズ(長さ×直径)をメモする - 2. 必要なテントの重量・収納サイズを確認する
→ ソロなら1〜1.5kg、2人用なら1.5〜2kg程度 - 3. 寝具+テント+クッカー+その他の合計で、バックパック容量を決める
→ 2泊以上、冬季、雪山へ行くなら50L以上が視野に入る
先にバックパックを買ってしまうと、後から買うシュラフが「圧縮袋を使わないと入らない」「収納部が足りない」といった状況になりやすい。容量に余裕があっても、重量が6kg、7kgと増えると、背負って歩くのがきつくなります。
バックパック容量の決め方│40Lと50Lの境界線
初心者がよく迷うのが、40Lと50Lのどちらを選ぶか。ここは「何泊するか」「季節はいつか」「テント泊の頻度」で判断します。
40Lが向く人
- 1泊2日のテント泊が中心
- 夏〜秋の無雪期のみ
- UL(ウルトラライト)志向で、装備を最小限に絞れる
- テントは1kg以下、シュラフは600g以下の軽量モデルを選ぶ
40Lは軽快で、日帰り登山にも使い回せる利点があります。ただし、防寒着や予備食、カメラ、三脚など「あったら便利」を入れる余地がほぼない点は覚悟が要ります。
50Lが向く人
- 1泊〜2泊を想定している
- 春・秋の冷え込む時期も視野に入れる
- シュラフは800g前後、マットはクローズドセル(折りたたみ式)も検討
- カメラや本、予備のウェアを持ちたい
- 将来的に雪山や冬季テント泊も考えている
50Lは汎用性が高く、装備の選択肢が広がるのが最大の利点。一方で、容量があると「入るから持っていこう」と荷物が増えやすく、結果的に総重量が7kgを超えてしまう人もいます。容量と自制のバランスが問われます。
寝具の収納性で総重量が決まる
テント泊装備の重量配分を見ると、バックパック・テント・シュラフ・マットで全体の60〜70%を占めることが多い。特にシュラフとマットは、軽量化するほど価格が跳ね上がるため、予算との兼ね合いで妥協点を探ることになります。
シュラフの比較軸
- 重量: 600g以下(化繊)、800g前後(ダウン)、1kg超(コスパ重視)
- 対応温度: 快適温度5℃前後が3シーズン用の目安
- 収納サイズ: 直径15cm×長さ25cm前後が目安。圧縮袋を使わず収まるか確認
- 価格帯: 化繊8,000〜15,000円、ダウン20,000〜40,000円(2026年6月時点)
ダウンは軽量で収納性が高いが、濡れに弱い。化繊は重いが、湿気に強く価格も抑えられる。初めてのテント泊で「とりあえず1泊試したい」なら化繊、継続的に使うならダウンが候補になります。
マットの比較軸
- R値(断熱性): R2.5以上が3シーズン用の目安
- 重量: エアマット300〜500g、クローズドセル300〜400g
- 収納サイズ: エアマットは500mlペットボトル程度、クローズドセルは外付け
- 価格帯: エアマット6,000〜15,000円、クローズドセル3,000〜8,000円(2026年6月時点)
エアマットは軽量でコンパクトだが、パンクリスクがある。クローズドセルは壊れないが、かさばる。バックパック外側に括り付ける前提なら、クローズドセルも選択肢です。
バーナー・クッカーは後回しでも間に合う
バックパックと寝具を決めた後、残りの容量でバーナーとクッカーを選びます。ここは比較的自由度が高く、軽量ガスバーナー(100〜150g)とチタンクッカー(150g前後)を組み合わせれば、合計300g以下に収まります。
軽量バーナーの目安
- 重量: 100〜150g
- 対応ガス缶: CB缶(カセットボンベ)かOD缶(アウトドア缶)か
- 出力: 2,500kcal/h以上あれば、湯沸かしで困らない
- 価格帯: 3,000〜8,000円(2026年6月時点)
OD缶対応の軽量モデルは寒冷地でも安定しますが、入手しやすさならCB缶対応が便利。テント泊初心者は、まずCB缶対応で試してから、冬季や高所へ行くタイミングでOD缶へ移行する人も多い。
装備一式の予算と総重量の目安
テント泊装備を一式で揃える場合、予算は8万〜15万円、総重量は6〜8kgが目安になります。これはバックパック・テント・シュラフ・マット・バーナー・クッカー・ヘッドランプ・食料・水(1L)を含めた合計です。
| 項目 | 重量目安 | 価格目安(2026年6月) |
|---|---|---|
| バックパック(50L) | 1.2〜1.8kg | 15,000〜35,000円 |
| テント(ソロ用) | 1.0〜1.5kg | 20,000〜50,000円 |
| シュラフ(3シーズン) | 0.8〜1.2kg | 15,000〜40,000円 |
| マット | 0.3〜0.5kg | 5,000〜15,000円 |
| バーナー+クッカー | 0.3〜0.4kg | 5,000〜12,000円 |
| その他(ヘッドランプ、食料、水) | 1.5〜2.0kg | 5,000〜10,000円 |
| 合計 | 5.1〜7.4kg | 65,000〜162,000円 |
総重量を6kg以下に抑えたい場合、バックパック1.2kg以下、テント1kg以下、シュラフ600g以下が目標になります。この組み合わせだと価格は上がりますが、歩行の負担は大きく減ります。
よくある疑問
テント泊装備は何から買うべきですか?
最初に買うべきはシュラフとマットです。この2つの収納サイズが決まると、必要なバックパック容量が見えてきます。先にバックパックを買うと、後から買う寝具が入らない・重すぎるといった失敗が起きやすくなります。
初心者は40Lと50Lのどちらを選べばよいですか?
1泊で夏〜秋のみなら40L、2泊や春・秋の冷え込む時期も視野に入れるなら50Lが目安です。迷ったら50Lを選ぶと、装備の選択肢が広がり、後から買い足しても対応しやすくなります。
テント泊装備一式の予算はどれくらいですか?
8万〜15万円が一般的な目安です。軽量化を優先すると15万円以上、コスパ重視なら8万円前後に収まります。最初は中価格帯(合計10万円前後)で揃え、使いながら軽量モデルへ入れ替える人も多い。
出典
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